「〇〇さん、仕事覚え悪いね」 「適性がないから、今日で辞めてもらっていいかな?」 「明日から来なくていいよ」
入職してまだ1ヶ月。 期待と不安で胸を膨らませていた新しい職場で、突然突きつけられる**「クビ宣告」**。
頭が真っ白になりますよね。 「私が仕事できないからだ…」 「看護師に向いてないのかな…」 そうやって自分を責め、泣きながら荷物をまとめて、言われるがままに退職届を書いてしまっていませんか?
ちょっと待ってください。そのサイン、絶対に書いてはいけません!
病院側は大きな勘違いをしています。 「試用期間中は、いつでも自由にクビにできる」 そんな法律は、この国のどこにも存在しません。
もしあなたが、入職してから**「14日以上」**働いているのなら、たとえ試用期間中であっても、明日いきなりクビにすることは法律違反です。 そしてあなたには、働いていない「向こう30日分」の給料(解雇予告手当)を請求する権利があります。
この記事では、試用期間中に「クビ」と言われた看護師さんが、泣き寝入りせずにお金(給料+手当)をしっかり分捕って、かつ「会社都合退職」で有利に辞めるための全知識を解説します。
タダで辞めてあげる必要はありません。 不当な扱いを受けた代償を、きっちり支払わせましょう。
\ 相談無料!最短10分で解放 /

1. 「試用期間=お試し期間」ではない!勘違いだらけの法的真実
まず、多くの看護師(そして師長たち経営者側も)が誤解している「試用期間」の正体について、法的なメスを入れましょう。
試用期間とは「解約権留保付労働契約」である
難しい言葉ですが、簡単に言うと**「すでに正式な雇用契約は結ばれている状態」**です。 決して「アルバイト感覚で、気に入らなかったら即カットできる期間」ではありません。
裁判所の判例でも、試用期間中の解雇が認められるのは、以下のような**「客観的で合理的な理由」**がある場合に限られます。
- 経歴詐称があった(看護師免許を持っていなかったなど)
- 無断欠勤を繰り返して全く出勤しない
- 著しく勤務態度が悪く、改善の見込みがない
単に「仕事が遅い」「なんとなく合わない」「指導しても覚えが悪い」といった程度の理由では、法的に解雇は認められません。 つまり、あなたが言われた「明日から来なくていい」は、労働契約法第16条違反の**「不当解雇」**である可能性が極めて高いのです。
なぜ病院はクビにしたがるのか?
単純に、教育コストをかけたくないからです。 「即戦力が欲しかったのに、新人を育てる余裕はない」という病院側の身勝手な都合を、あなたの能力不足のせいにしているだけです。 そんな理不尽な理由で、あなたの経歴に傷をつけることは許されません。

2. 運命の分かれ道。「14日」を超えていれば金が取れる
ここからが本題です。 あなたがクビを宣告されたのが、入職してから**「何日目か」**を確認してください。 この日数が、あなたが貰えるお金を左右します。
労働基準法第21条の「14日ルール」
法律では、試用期間中であっても、入職から14日を超えて働いた人を解雇する場合、通常と同じ厳しい解雇ルールが適用されると定めています。
パターンA:入職から14日以内(2週間未満)の場合
残念ながら、この期間内であれば、病院は「解雇予告」なしで即時解雇することが可能です。 この場合、解雇予告手当(後述)は発生しません。 ただし、解雇理由が不当(差別など)であれば、「解雇無効」を訴えることは可能です。
パターンB:入職から14日を超えている場合
ここが重要です。 もしあなたが15日以上在籍しているなら、病院があなたを解雇するためには、以下のどちらかを行わなければなりません。
- 30日以上前に「辞めてもらう」と予告する。
- **30日分以上の平均賃金(解雇予告手当)**を支払って、即時解雇する。
つまり、入職して3週間経ったある日、「明日から来なくていい」と言われたら、病院には**「あなたの給料1ヶ月分(約20〜30万円)」を即金で支払う義務**が発生するのです。
これを払わずに「今日で終わりね、給料は働いた分だけ」と言うのは、明確な**労働基準法違反(犯罪)**です。 警察(労基署)に行けば、病院側が指導を受けるレベルの違法行為です。

3. 「解雇予告手当」の計算方法と請求テクニック
では、具体的にいくら貰えるのか計算してみましょう。 これを知っているだけで、病院との交渉力が段違いになります。
計算式:平均賃金 × 30日分
まず「平均賃金」を出します。 まだ1ヶ月も働いていない場合は、契約上の月給や、これまでの日割り給与から算出します。
- 例:月給30万円(基本給+手当)の契約だった場合 日給換算で約1万円 × 30日 = 約30万円
病院が「今日でクビ」と言った瞬間、あなたは働かずにこの30万円を受け取る権利を得ます。 もし病院が「払わない」と言ったら? 以下の魔法の言葉(キラーフレーズ)を伝えてください。
「入職して14日以上経過しているので、即時解雇なら労働基準法第20条に基づき、解雇予告手当を支払ってください。支払われない場合は、労働基準監督署に申告します」
知識のない事務長なら、これだけで顔面蒼白になり、支払いに応じるでしょう。 しかし、ブラック病院はさらに汚い手を使ってきます。それが次章の「自己都合退職への誘導」です。
4. 絶対にサインするな!「退職届」と「合意退職」の罠
病院側も、クビにする(解雇する)と「解雇予告手当」を払わなければならないことや、後で「不当解雇だ」と訴えられるリスクがあることを知っています。
だからこそ、彼らは**「解雇」ではなく「自己都合退職」に見せかけようとします。**
よくある騙しの手口
師長や院長に呼び出され、こんなことを言われませんでしたか?
- 「解雇になると経歴に傷がつくよ? 転職に不利になるから、自分から辞めたことにしてあげる」
- 「この書類(退職届)にサインしてくれたら、円満に終わらせてあげる」
- 「合わないなら、早めに辞めた方があなたのためだよ」
これは親切心ではありません。罠です。 あなたが「退職届」にサインして提出してしまった瞬間、それは「解雇」ではなく**「合意退職(自分も納得して辞めた)」**になってしまいます。
合意退職になると、どうなるか?
- 解雇予告手当(30万円)がもらえなくなる。
- 失業保険が「自己都合」扱いになり、すぐにもらえなくなる。
- 「不当解雇」として後から訴えることができなくなる。
正しい対処法
もし「退職届書いて」と言われても、絶対にその場では書かないでください。
- **「解雇ということですか? それとも退職勧奨ですか?」**とはっきり聞く。
- **「解雇なら、解雇通知書を文書でください」**と要求する。
- **「持ち帰って検討します」**と言って、その場から逃げる。
「クビ」と言われたら、解雇通知書をもらうこと。 これが、後でお金を請求するための最強の証拠になります。

5. 「会社都合退職」を勝ち取れば、失業保険も即給付
解雇予告手当(30万円)に加えて、もう一つ勝ち取るべきものがあります。 それが、失業保険(雇用保険)における**「会社都合退職」**の扱いです。
試用期間でも失業保険はもらえる?
雇用保険に加入していた期間が「通算して12ヶ月以上(過去2年間)」あれば受給できます。 前の病院を辞めてから期間が空いていなければ、試用期間中の1ヶ月分も加算されます。
ここで「解雇(会社都合)」として処理されれば、**「特定受給資格者」**となり、7日間の待機期間後すぐに失業手当が支給されます。
もし病院の甘言に乗って「自己都合退職」にしてしまうと、ここでも3ヶ月の給付制限がかかり、ダブルで損をすることになります。 「解雇予告手当」+「即時の失業保険」。 この2つを合わせれば、半年くらい働かなくても暮らせる金額になります。 これが、不当な扱いを受けたあなたへの正当な補償です。
6. 自分で交渉するのは怖い?弁護士に丸投げしよう
ここまで「権利」の話をしましたが、実際問題として、自分をクビにした院長や師長相手に「金払え!」「解雇通知書出せ!」と交渉するのは、精神的にかなりハードルが高いですよね。
「お前が仕事できないのが悪いんだろ!」と逆ギレされたり、ナースステーションで吊るし上げられたりする恐怖。 想像しただけで胃が痛くなると思います。
そんな時は、「未払い賃金請求」のプロである弁護士に頼るのが正解です。 退職代行サービスの中でも、弁護士法人が運営しているところなら、あなたの代わりに以下の交渉をすべて行ってくれます。
\ 相談無料!最短10分で解放 /
弁護士ができること
- 「解雇予告手当」の請求・回収
- 弁護士名義で内容証明を送り、「払わないなら法的措置をとる」と通告します。これだけで支払われるケースがほとんどです。
- 「解雇通知書」の請求
- 退職届を書かずに、解雇であることを確定させます。
- 離職票の「会社都合」への訂正交渉
- ハローワークへの手続きも含めてサポートしてくれます。
弁護士費用が5万円程度かかったとしても、解雇予告手当(30万円)が回収できれば、手元には25万円残ります。 自分で戦ってゼロ円(自己都合退職)になるより、プロに頼んで確実にプラスにする方が、賢い選択だと思いませんか?

7. まとめ:仕事ができなくても、人権はある
「試用期間でクビ」 この言葉の響きは、看護師としての自信を粉々に破壊します。 でも、忘れないでください。 悪いのは、人を育てる能力がなく、法律も守れないその病院です。
あなたには価値があります。 たまたまその病院と合わなかっただけ。 たまたま運が悪かっただけです。
だから、最後くらいは胸を張ってください。 「クビにするなら、ルール通りお金を払ってくださいね」 そう言って、貰えるものは全て貰って、堂々と次のステージへ進みましょう。
そのお金は、傷ついたあなたのプライドを癒やし、次の自分に合う職場をゆっくり探すための大切な資金になります。 泣き寝入りは今日で終わり。 さあ、反撃の準備を始めましょう。
\ 相談無料!最短10分で解放 /


コメント